手巻きタバコのあれこれ シャグの加湿編
シャグの加湿は味を左右する?
手巻きタバコに限った話ではないが、基本的に煙草というのは加湿を行うことで、より味わい深くなるものだ。
煙草に最適な湿度はおよそ70%だと言われている。
この数値、一般的な室内における湿度と比べると高めだと言えるんだ。
つまり、煙草は室内に置いておくだけで乾燥していくと考えて欲しい。
乾燥が進んだ煙草というのは、いがらっぽくなるし、辛味が増すと言われている。
また、着香してあるフレーバー系だと香りが飛んでしまうそうだ。
反面で加湿をしすぎるとカビが発生しやすくなるリスクもある。
が、煙草が持つ本来の味を味わうなら、加湿は重要なポイントになるのだ。
ボクが子どもの頃、近所に職人さんが作業をする場所があった。
そこで50代くらいのベテランの職人さんが、昼食を食べ終わった後にピースを吸っていたのだ。
その時に必ずピースをペロリとやっていたのだが、これも加湿をしていたと今なら考えることができる。
ボクは葉巻を吸ったことはない。
リトルシガーやシガリロならあるけれどね。
これらも基本的には同じである。
勿論、キセルを使う刻煙草なども同じだ。
なので、手巻きタバコにかぎらずと冒頭に書いたワケだね。
では、そろそろ本題に入っていこう。
シャグの加湿はどうやってするの?
シャグの加湿なんだけど。
基本的には専門の道具が販売されているので、そちらを使うことが望ましい。
手巻きタバコの場合だと、シャグを保管するためのジャーとヒュミドールが代表的だね。
シャグを保管するジャーとは、食品を保管するためのガラス瓶みたいなのを思い浮かべてもらうと良いだろう。
この瓶の蓋、その内側に水分を含ませるための素材が貼り付けてある。
ここに水分を含ませることで、加湿をしていくという形だね。
一方でヒュミドールってのは、この加湿をする部分だけを取り出したものだ。
500円玉くらいの大きさのもので、中に水分を含ませるスポンジみたいなのが入っている。
値段はピンキリで、安いものなら100円くらいで売っているし、高くても数百円程度だと思う。
ボクもこのヒュミドールを使っているんだけど、6つくらい揃えるつもりだったので安いものを使っている。
ただ、それで不具合を感じたこともない。
ボクの場合は本格的に湿度管理をして、加湿をしているというワケではないから、そこまで気にしないだけの話かもしれない。
上手く湿度管理をして加湿をしていけば、シャグを熟成することができるそうだ。
まぁシャグの熟成については、もともとの味が変わってしまうので賛否両論があるので、ここでは触れないでおこう。
きちんと湿度管理をするなら湿度計も買った方がいい。
湿度計もピンキリで100均で売っているものもある。
ただそこまで高いものではないので、普通に買っても良いだろう。
これはハイドロストーンで、ヒュミドールの代わりに使うものだね。
シャグの加湿は水道水でいいの?
ここでもう1つの疑問を解消しておこう。
シャグの加湿に使う水のことだ。
水道水が使えれば、かなりお手軽なんだけど、あんまり推奨できない。
何故なら水道水だとカビが生えるリスクを高めてしまうからだ。
なので、加湿に使うのなら精製水を使った方がいい。
精製水もドラッグストアなどで安価な価格で買えるので、コスト的な心配はあまりしないでいいだろう。
面倒な人は水道水でも十分だと思う。
ちなみにボクは精製水を使っているけれど、今のがなくなったら水道水でも良いかとも考えている。
あと、シャグに生えるカビ。
これについても少しだけ触れておこう。
白っぽいカビなら、その部分だけを捨てればいい。
けれど、黒っぽいカビなら全部廃棄しよう。
まぁ気持ち悪いと感じる人は白っぽいカビでも捨ててしまえばいい。
ボクは1週間ほどで1パック分のシャグを吸ってしまうので、カビが生えたということはない。
どのくらい加湿すればいい?
シャグを加湿する方法はわかった。
まとめると、密閉できる容器を用意して、そこにヒュミドールなりで加湿をする。
湿度管理は湿度計で行い、だいたい70%を目安にするってことだね。
では、どのくらいの時間加湿すれば、この湿度に近くなるのだろうか。
ボクの場合、だいたい一晩置いておくと、いい感じで加湿できている。
この辺は容器の大きさやヒュミドールやらの大きさで変わってくるだろう。
目安としてはシャグを触った時にしっとりとして湿り気を感じられたらOKだ。
シャグをいくつか吸っている人なら、だいたいパウチを開けた瞬間のシャグの感触が分かると思う。
無添加系のシャグはカビを気にしてか、かなり乾燥気味だけど、フレーバー系なんかはしっかりと加湿された状態のことが多い。
なので、その手触りを覚えておいて目安にするとわかりやすいかもしれない。
ここで1つポイント。
シャグは定期的にしっかりと混ぜておくこと。
容器に入れたシャグのぜんぶが巧いこと加湿されるワケじゃなくて、上の方から加湿されていくので、混ぜておく必要がある。
ボクの場合は毎日シャグを巻いているので、巻く前にざっくりとシャグを混ぜている。
ボクの場合はこうしてる
まぁざっくりとシャグの加湿について書いてきた。
が、とりあえずサンプルとしてボクのしている方法を明記しておこう。
ボクの場合は100均で売っているタッパーを使っている。
そのタッパーの中にヒュミドールと湿度計を一緒に入れてあるだけだ。
面倒臭がりなボクでもできることなので、大抵の人はこのくらいは許容範囲だと思う。
ハイドロストーンといってヒュミドールの代わりになるものを使う人もいるだろうし、本格的に煙草ジャーを使う人だっているはずだ。
その辺はこだわり次第だと言えるかもしれない。
それだけシャグの加湿というのは奥が深いものだと言えるだろう。
そこまでこだわらないなら、最低限のことでいいんだけどっていう人はボクと同じくらいでいいんじゃないかな。
タバコをボクよりも良く吸う人だと特に湿度計なんかも要らないと思う。
湿度計、これで500円しない。
加湿するためのコストを下げるには
シャグの加湿道具には様々なものがある。
まぁそこまで高いものではないのだけど、シャグをいくつも開けて管理している人だと数をそろえるのは出費が大きくなってしまう。
そこでで安くすませられる方法を調べてみた。
ネットを見てみると、100均のグッズを利用している人は意外と多い。
ボクのタッパーもそうなんだけど、食品用の保存瓶を使う人もいるし、ヒュミドールの代わりに給水性の良いスポンジを使っている人もいる。
中には、100均の道具を使って自作のヒュミドールを作っている人もいるくらいだ。
ヒュミドールについては、ペットボトルの蓋を利用する人も少なくない。
蓋を裏返して、そこに水道水で濡らしたティッシュを詰めておくというものだ。
カビがはえる前に捨てて、新しいものに交換するということだね。
これはかなりコストを下げることができるだろう。
最後に
色々と書いてきたけれど、シャグの加湿なんてのは個人の好みだ。
別にしてもしなくてもどっちでもいい。
なので、そこまでこだわる必要もないかと思う。
一方でタバコの味をしっかりと味わいたいという人もいるわけで、そうした場合は加湿をしていくべきだろう。
ただ、加湿をすることでかなりタバコを吸った時の感覚が異なってくるので、一度は試してみて欲しいと思う。
これは葉巻用のケース。
必要なものがひとまとめになっているので、面倒な人は流用してもいいだろう。