雑記帳

手巻きタバコとか趣味の物とかを書いています。

6月の中旬からゴールデンバットとシンセイが変わるらしい

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さて、お題の通りの話である。
本日、シャグやらなにやらを購入しに、いつもタバコ屋に行ったワケである。
おっちゃんと他愛のない話をしていて聞いたのだけど、6月の中旬から、ゴールデンバットとシンセイが変わるそうだ。

どう変わるのかと言うと、大きくは2つ。
これまでは旧三級品のタバコはフィルムパックがされていなかったのだが、それがされるようになったとのことである。
もう1つは両切りのフィルターなしだったのが、フィルターつきに変わるとのことだ。

そもそも消費税増税を見越して、価格がアップしていたのだけど、それが流れたので今回の措置に至ったのでは、ということである。

ゴールデンバットにしてもシンセイにしても根強い人気のあるタバコである。
かくいうボクも一時期は吸っていたんだけど、個人的には好きな銘柄であった。
当時住んでいたところでバット党のジイサマがいて、色々と教えてもらったものだ。

両切りタバコが好きな人からすればフィルターなんていらないという人も多いから、今回は改悪とする票も増えるだろう。
いや、もっと過激な意見も出るかもしれない。
なにせバットに関しては、両切りであることに意味があるタバコだからだ。

ちなみに値段の改正で、ゴールデンバットは260円、シンセイは280円まで値段があがっているんだね。
なんか恐ろしいほどの値上げ率である。
ついでだけど、時を同じくして値段のあがった、わかば、エコーもフィルムパックが実装されるそうだ。

ついでに旧三級品についても触れておこうか。
他の上級タバコを作る時にでたクズで作られたタバコだから三級品とする話があるけれど、これは間違っている。
上級のタバコではタバコの葉っぱが使われており、三級品では葉脈の部分がつかわれているのが理由だね。
その分、喫味にばらつきが出るのだが、課税額が安価なので、他のタバコよりも安価な価格で販売していたのである。
意外と知らない人も多いので、知っていると、ドヤ顔で語れるかもしれない。

 

 

 

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ここで少しゴールデンバットとシンセイに触れておこうか。
どちらも古いタバコであるとのイメージが強いのだけど、ゴールデンバットの方はなんと発売から100年を超えるロングセラー商品なのだ。

日本でタバコの専売制が始まって間もない1906年に販売が開始されたので、今年で110周年になるね。
かつての文豪に愛されたタバコでもあり、芥川龍之介太宰治中原中也なんかが愛煙していたのも有名な話だ。
作品内にバットという単語が出てくることもあり、これはゴールデンバットの愛称だね。

一方のシンセイが発売されたのが1949年だ。
戦後間もない頃に販売されたので、新生の意をこめてあるらしいが、嘘かほんとかわからない。
ゴールデンバットとともに人気の銘柄であり、こちらもロングセラーだね。
シンセイはルパン三世の銭形警部が愛飲するタバコとしても有名で、他にも菊地秀行氏の小説なんかでも登場する銘柄になる。

ちなみにゴールデンバットの特徴的な意匠となっているコウモリだけど、これは中国で幸運を意味するそうだよ。

先程も少し触れたが、やはり今回の改悪については、旧来のファンが離れていくかもしれない。
少し調べてみると、以前にゴールデンバットのフィルター付きのものが販売されていたようだ。
その商品がいまはなくなっていることを考えれば、いかに馬鹿げた処置であるのかがわかる。
値段だけを先にあげたのはいいものの、見事にハシゴを降ろされてしまった形だね。
そこで言い訳として、フィルターをつけて、個別包装をしてみましたと言い訳をしてみたのだけど、それが的を外していたという話である。

ある意味では殿様商売で成り立っている業界なので、顧客へのリサーチなどをしないままに、改悪を行っているのだろう。
ごめんね、と値段をさげて、今まで通りでいいのにね。