雑記帳

手巻きタバコとか趣味の物とかを書いています。

初めての給料で買ったモノってなに?

お題「初めての給料で買ったモノ」

 

ということで、はてなのマイお題というものを作ってみた今日このごろである。
よろしければ参加してみてくださいな。

今回のお題は初めての給料で買ったモノだ。

さて。
初めての給料となると、ボクの場合は学生時代のアルバイトにまで遡る。
親に何かを買ってあげた、なんてほのぼのとしたストーリーがある人もいるだろうが、ボクは違う。

たぶん。
最初の給料で買ったのはパソコンだ。
時は遡ること1995年。
この年はとても色んなことがあった。
阪神大震災に始まり、オウムの事件など世間を揺るがすことが多く起きたのだ。
そして、忘れてはいけないのがWindows95の発売である。

それまでパソコンと言えば、知る人ぞ知るアイテムだったと思う。
ボクの親戚にあたるお兄さんが、カセットテープで記録しながら、シコシコとキーボードを打っているのがボクのパソコンに対する原風景である。

「なにしてんの?」

「プログラミングっちゅうやつや」

ドヤ顔で答えた親戚の顔が忘れられない。
いまもIT関連の会社で働いておられるそうだ。

まぁそんな風潮を変えたのが、Windows95の登場だったワケである。
それまでWindowsと言えば、DOSといってコマンドを打つことでプログラムを走らせていたのだ。
それが今のようにデスクトップがあり、アイコンをクリックするだけで、プログラムを動かせるようにしたのが大きな出来事だったワケである。

Macの方がこの方式を取り入れたのは早かったので、丸パクリした形だね。
それでも世間に認知されたのがWindowsだった。

結果、パソコンブームが起こることになり、インターネットというものも黎明期に入った。
それまではniftyの通信などがメインだったのが、一気に広がったというワケである。

そんなワケでボクもパソコンが欲しかったのだ。
しかし、親にねだって買ってもらえる価格ではないし、なによりも自分で買いたかった。
当時の価格で普及モデルが20万円前後したと思う。
ちなみにNECの98シリーズだったよ。

 

f:id:zwrite:20160623035423j:plain

 

 

そんなこんなでボクは短期のアルバイトに勤しむ。
これは書いていいのかな。
なんか危険な香りがするので、ちょっとボカして書いておこうか。
大阪のとある街では、日雇いのアルバイトが面接なしで行えるのである。
1回行って登録すれば、OK。
勿論、偽名でも大丈夫だった。
なかなか大らかな時代である。


仕事はというと、だいたい朝の6時くらいに行って、帰りは仕事の内容によるんだけど、早ければお昼すぎで終わることもあった。
それで給料が8000円ほどもらえるのだ。

まぁお手軽なバイト感覚で通っていたのだけど、実はあまりよろしくないスジの仕事だったことが後から分かって背すじが凍る思いをしたこともある。

この仕事でけっこうきつかったのが、阪神大震災の被災地へ行って片付けをすることだ。
超絶肉体労働なだけではなく、拘束時間が長かった。
とてもしんどい思いをして、これで8000円は割に合わんと思ったことがある。

まぁ交通費やら食事代やら抜きの価格なので、1日だと実質で6000円くらいかな。
昼食代を抜けば、もう少し良い稼ぎになる。

まぁそんな仕事をぼちぼちと1ヶ月ほど続けて、資金がたまった。
日本橋の電気街へと向かい、足を棒のようにして歩きまわって、お目当てのパソコンを購入する。
この時、ボクはモニタも別に購入しないといけないこと知らなかったのだけど、まぁなんとか予算内でおさまってくれた。

ううん。
そして、配送を頼んだのけど、その当日のことだ。
モニタだけ届いて、本体が届かない。
ボクは某電気屋に電話をかけたのだが、その時の店員が鼻で笑ったのである。

「そんなことないやろう」

かちん、ときた。
そして、ボクは言った。

「おまえじゃ話にならんから、上のモンだせ」

と。

まぁ上司の方は大変話の分かる人であった。
が、今はもうその電気屋はない。
日本橋もまだ電気街の香りを色濃く残していて、いまのようにアニメ関連のショップは少なかった。

このとき買ったパソコンは、4年ほどでお亡くなりなった。
ハードディスクがぶっ壊れたのだ。
修理に出そうと思って聞いてみると、新しいの買った方がいいよ、とのことだったので、別のを買った。

その時はもう普通のアルバイトをしていたので、あぶない仕事のお世話にはならなかったのだ。
そんなこんなでボクはパソコンに触れていくことになるのだけど、ここまで仕事で使うようになるとはまったく思っていなかった。

当時のことを思えば、本当に進化したよね。
インターネットなんかもそうだ。
この辺りはまた別の形で書いたみたいと思う。

それでは今日はこの辺で。