雑記帳

手巻きタバコとか趣味の物とかを書いています。

少し、年賀状の話をしよう

さて。
ちょっと時間があいたので要らない書類なんかをシュレッダーにかけていた。
ここ数年の年賀状なんかもゴミにしていて、ふと思う。

そういえば。
ボクが小学生のときとかは手書きだったなぁと。
今ではパソコンで印刷するのも簡単だし、もっと言えば紙媒体ではなくメールで送るという人も多いだろう。

昔はね。
年末年始ともなってくると、憂鬱だったんだぜ。
年賀状が手書きなので、何十枚と住所録とにらめっこしながら書くからだ。

小学生の高学年くらいになってくると、プリントゴッコなるものがあったんだ。
今風に言えば、簡易プリンターといったところか。
手動だけどね。

これがもうボクは欲しくてたまらなかった。
何十枚と手書きをするのが、ほとほと嫌だったからだ。
しかし、我が家はそこまで裕福ではなかったので、ついぞ導入されることはなかった。

父親と母親もブツブツ言いながら、数十枚の年賀状を手書きしていたものだ。

手書きで大変なのは文言を考えることもある。

 

「あけましておめでとう 今年もよろしくお願いいたします」

 

だけでは、芸がない。
一言添えていくワケだけど、ここで同じ文言を繰り返すのも面白くないんだよね。

変化が欲しい。
かと言って、変化をつけすぎると書くのが大変になる。
両立しない二項をうまく折り合いをつけていく技量こそが肝心なのだ。
アウフヘーベンには、程遠いけれど。

まぁ実際はそんな大したことじゃない。
単純に友だち同士のちょいとしたコミュニケーションみたいなもんだ。
これがあるのとないのとでは、年賀状の愛嬌が違うんだよね。

それがもう大変で、大変で。

中学、高校になってくると、今度は年賀状を送らなくなる。
まぁ部活なんかで、年末年始や正月にも顔をあわせる機会が増えるからだ。

結局。
次に年賀状を出すことになったのは社会人になってからか。

この時にはもうパソコンとプリンターを導入していた。
ボクが18歳くらいのときに、ウィンドウズ95が販売されて、大人気になったんだよね。

で、ボクもバイトをしてお金をためて買った。
当時の価格でパソコンとモニター、プリンターがついて20万円くらいかな。

まぁでもさ。
プリンターで年賀状の印刷ができるといってもさ。
住所録を作らないといけないワケ。

誰がするねんってなると、当然ボクがやることになる。
家族全員の分のデータを何時間もかけて、打ち込んだ。

このとき、いちばん喜んでいたのは父親だ。
父親がもっとも枚数を出していたので、さすがに辟易としていたのだろう。

このときはまだ使いだしたばかりで、ブラインドタッチもできなかったんだよね。
本当に時間がかかってしまったよ。
まぁここで打ち込みをしたことで、パソコンのキーボードにも慣れたと言えるかもしれない。

プリンターができたことで、年賀状も劇的に変化したと思う。
昔から印刷をしてもらうって方法もあったのだろうが、ほとんどが手書きだ。
小学生のときは、よくあんな苦行を行ったものである。

今の子たちには、ほんと理解できないことかもしれないね。

年賀状を見て、そんなことを思った次第だ。

 

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