雑記帳

手巻きタバコとか趣味の物とかを書いています。

なんか靴の歴史がスゴいんだけど

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ふ、と思った。
ボクたちがふだん履いている靴。
この靴はいつから作られるようになったのだろう。

ざっと調べてみると、かなり古くから靴は作られていたようだ。
というのも、人類が発展してきた歴史とも符号するからだね。
そもそもアフリカから人類は陸伝いにどんどんと住む範囲を広げていったのだけど、裸足で移動をするのにも限界がある。
特に寒冷地では裸足で移動するのはかなり難しい。
現代人のようなヤワな足をしていなかった古代人でも、雪や氷の上を裸足で歩くのは辛かったようだ。
結果、動物の皮で足を保護するようになる。
これが現在のブーツの原型とも言われているんだよね。

そして、古代エジプト文明なんかの温暖な地域ではサンダルタイプが愛用されていたみたいだ。
このサンダルタイプはかなりの地域で作られていたようだね。
日本の下駄や草履なんかもここに入るのかもしれない。
地下足袋なんかは日本独特のものだけど、あれって実はかなり機能性が良い。
見た目の問題はあるかもしれないけれど、蒸れないし歩きやすい。
まぁボクもふだん履いているワケではないから偉そうなことはいえないけどね。
まぁ若かりし頃に参加させられた祭りで履いてビックリしたのを覚えている。

 

 

さて、靴の話に戻そうか。
実は靴というのは西洋では古くから履かれているイメージがある。
確かにそれは間違いではないのだけど、実際に現代的な靴が普及しだしたのは、19世紀の終わりごろからだそうだ。

この時代まで、靴には左右という概念がなかったというから驚きだね。
履き心地なんて当然良いはずもなく、まるで箱を履いているようだったとのことだから、なんとも恐ろしい。
ちなみにだけど、日本に靴が入ってきた明治時代には、既に左右の別があったそうな。
それでも当時は窮屈袋と言われていた。

そんな靴の概念を打ち壊したのが、20世紀になって登場したサルヴァトーレ・フェラガモ氏である。
そう、あの有名なイタリアンブランドの人だね。
サルヴァトーレ・フェラガモ氏は解剖学を学び、履きやすい構造の靴を初めて作ったのだそうだ。
これが現代で我々が履いている靴の原型になる。

よく靴を作ってきた歴史が違うのだから、日本の靴は良くないなんて言う人もいるんだけど、そもそも本場であるヨーロッパでも20世紀に入ってからの話なんだよね。
まぁそれ以前から靴を作っていたという歴史もあるのだろうが、現代的な靴を作るという点では日本もヨーロッパも歴史としては、そう変わらないのだ。
だからといって、どうということもないんだけどさ。

いまやディスカウントショップなどにいけば、投げ売りの靴なら1000円以下で買えるだろう。
しかし、そんな靴にもこんな歴史があるのだ。
なかなかに深いよね。
サンダルタイプなら、そこまで気にならないかもしれないが、ブーツのような靴だと本当に左右の区別がなければ窮屈だろう。
しかも、日本人のように家では靴を脱ぐという習慣が、欧米にはないのだ。
四六時中、靴を履いているのが当たり前の生活の中で、その靴が良くないというのはどれだけのストレスになるのだろう。

本当に良い時代に生まれてきたものだと思う次第だ。

そんな恩恵を感じつつ、ボクは今日も今日とてウォーキングに励むのである。

 

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