雑記帳

手巻きタバコとか趣味の物とかを書いています。

時間が巻き戻ったなんて言えば、どうなるだろう? はてなのお題

お題「誰にも信じてもらえない体験」

時間が巻き戻ったなんて言えば、どうなるだろう?

今回のはてなのお題は「誰にも信じてもらえない体験」である。
さて、ボクはと言えば、以前に書いた通りに、心霊経験などほとんどない人間なのだけど、それでも一度だけあるんだ。

その話は下のリンクを参考にして欲しい。

 

zwriter.hatenadiary.jp

 

では、誰にも信じてもえない体験の話をしようじゃないか。
と言っても、タイトルでネタバレしとるけどな。

f:id:zwrite:20160502043529j:plain

 

 

さて。
誰にも信じてもらえない体験。
それは時間が巻き戻った話である。
が、そう大した話でもないので、肩の力を抜いてリラックスして読んで欲しい。

あれは、まだボクが高校生だった頃の話である。
当時、付き合っていた彼女と図書館に行っていた時のことだ。
その図書館の壁には、学校で見かけるような大きな壁掛け時計がついていた。

確か最初に確認した時は11時20分だったはずだ。
もうすぐお昼になるから、彼女とファストフードでも行こうなんて話をしていたんだよね。
で、図書館だからあまり大きな声を立てることもできないので、また暫く読書に没頭していたわけだ。

で、そろそろ良い時間になったかな、なんて思って、ふと時計を見た。
体感時間にして20分くらいは経過していただろう。
なにせ読んでいた小説のキリの良いところまでいったのだから。

時計の時刻だが、何故か11時08分だった。

は?

と思って、自分の腕時計を見る。
やはり、11時08分を指している。

同じように読書をしていた彼女に声をかけた。

「ごめん。悪いけど、時間教えてくれる?」

「え? 時計あるじゃん」

「いや、あれ見て」

時計を指差すと、彼女の目が大きく見開かれる。

「さっき、11時20分くらいだったよね?」

「うん。でもさ、オレの時計もほら」

「うそ……わたしの時計は……11時08分だ」

2人して絶句である。
なんでこんなことになっているのか。
まったく意味がわからなかった。
けれど、誰かに聞いたところで納得のいく答えが返ってくるはずもない。

どうせ見間違えたか、時計が壊れたか、その辺の無難な話に落ち着くだろう。

だから、誰にも言わなかったし、彼女も不思議だなと思いはしても、それ以上の追求をしなかった。
ボクも彼女と同じだ。
気にしても仕方ない、としか答えがでなかった。

だから、特に話題にすることもなく、その話は2人の中で終わったんだよね。

でも、偶にボクは思い出してしまう。
こんな話、誰か信じてくれるのだろうか。